弊社は創業以来、低価格、高品質、長期間の使用に耐え、長期間の完全なアフターサービスを、社是として光学用の機械をユーザーに提供をしてまいり、ユーザーに利益のある機械として受け入れられてまいりました。

殆どの機械は宇田川が国産1号機として開発をし、ユーザーの評価を得て今日に至っております。
国産1号機の全自動のカーブゼネレーターも作り、十数社に使って頂きましたが、ランニングコストが高く付くので生産を中止しました。
(ユーザーにメリットのない機械は売りません)

現在のカーブゼネレーターも、高価なコンピューターを取り付けてRの計算値の角度にセットはできても、レンズの中心(ヘソ)とRと肉厚の補正は、作業者が行わなければならず、弊社では独自に開発した円形図表があり、コンピュータの答えと全く同じ答えが得られます。

現在では、±1/100の肉厚とRは仕上がり、Rのニュートンに対して10本位に仕上げが求められ、積載コンピューターが自動的にRと肉厚補正をしてくれるのであれば、立派な機械と思いますが何もできず、そのまま切削を続ければ不良品製造機になってしまいます。

30年前であるならば、肉厚が±0.2位で♯300位の砂で1回目の砂掛けをして、♯1200位の砂で止め砂としていたので、それで良かったのですが、現在ではゼネで切削後、♯1200〜1500のダイヤモンドペレット皿で、10〜20秒後で砂掛けをしなければならず、従って30〜50個位でRと肉厚補正をしなければなりません。

現在のカーブゼネレーターは、切削終了ランプが点灯してからレバーを戻し、宇田川の自動チャックであればレンズ脱着切削開始まで3秒もあれば十分で、自動の場合は7〜8秒はかかり、価格も全自動1台に対して4台買うことができ、1人で4台の操作ができ、1日の生産量とランニングコストの比はあきらかです。

30数年前に球芯揺動研磨機を製作したのですが、加工Rの範囲が狭く、平面の研磨ができず治工具にも金がかかり、取り付ける時間もかかるので、従来の加工治具で平面から2/3球まで研磨のできる研磨機として、下皿軸が垂直から60度まで任意の角度に設定ができ、カンザシ軸は前後運動の機械を作り、これによりカンザシ加圧が球面に略均等加圧となり、研磨面(ニュートン)の安定度は良く、日に数回下皿軸の傾斜角度を変えるだけで済み、平面の場合はカンザシを前、または後ろに出し入れをするだけで済み、この際カンザシが左右にずれないような装置が付いております。

長野のメーカーが、この研磨機の理論も何もわからずにコピー品を作り、研磨中にビービー、ビービーとビビッているので、良い研磨面は絶対に得られないのですが、レンズメーカーの中には、弊社の研磨機も同等品と考えている会社もあり、非常に迷惑を被っております。

レンズ等は精密研磨の時代に入り、デジタル方式では絶対にできません。
アナログの世界です。
研磨を感で磨いていると言う人がおりますが、とんでもない間違いで過去から現在までの経験則の積み重ねで、研磨技術者の腕は、どんな精密なロボットアームができても、足元にも及びつかないと思います。

宇田川の設計思想と理論を理解できずに、コピー機を造られているのは迷惑です。


                                      宇田川鐵工株式会社
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